縄文人立話

縄文人A、Bのたわいのない立話。ちょっと立ち聞き。

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フォースの覚醒と縄文時代

A:スターウォーズ見た?
B:見たよ! 「スターウォーズ フォースの覚醒」だろ。すげえよかったよー。
A:そうだよな。面白かったよなー。スターウォーズを見てるなー、って終始思いながらスターウォーズを見たよ。もうほとんど、スターウォーズのテーマパークに来ているようにも思えたよ。次あのファルコンライドに乗って、その後ビックサンダーXウイングでしょ、それからイッツ ア スモール ハンソロに行こうよ! みたいな感じで。
B:なんだよイッツ ア スモール ハンソロって。しかし、最高だったな。
A:でもなー。
B:ん?
A:……。
B:どうしたんだよ。
A:いや、ね。この映画、完全に「弥生映画」だったんだ。
B:おい! お前、いきなりどこに喧嘩売ってるんだよ。しかも最高に面白かったじゃねえか。
A:弥生映画って言っても悪口じゃないよ。
B:お前いつも弥生のこと文句言ってるじゃねえか!
A:まず大前提として、オレはスターウォーズのファンだ。プリクエルは置いておいて、エピソード4〜6は何回も観ている。それから、「スターウォーズ フォースの覚醒」はすげえ面白かった。
B:じゃあなんで?
A:だからおもしれえのと縄文か弥生かは関係がねえんだよ!
B:えっ? てっきり面白いから縄文だって言い張ってるのかと思った。そういえば縄文ZINE2号では「マッドマックス 怒りのデスロード」を縄文映画だって言ってるけど、何が違うんだよ。
A:「マッドマックス 怒りのデスロード」に関しては2号をぜひ読んでもらいたいので割愛するけど、「スターウォーズ フォースの覚醒」が弥生なのはさ、オレたちファンがめちゃ喜んでること、それ自体が弥生なんだよ…。
B:えっ
A:さっきも言ったけどさ、今回のスターウォーズはさ、本当にスターウォーズだったんだよ。スターウォーズよりもスターウォーズって感じ? スターウォーズ以上、スターウォーズ未満、と言ってもいい。
B:しつけえくらいスターウォーズって言ったな。
A:いやいや、だからファンは喜んでるんだよ。おれたちの見たかったスターウォーズだ!って言って。
B:そうだろ。いいじゃない。
A:プリクエル(エピソード1〜3)でファンが見たいスターウォーズじゃなかったせいもあって、今回は完全にファンの見たいスターウォーズになっているんだけど、もうそれがあざといというか、手堅いというか、全くもって予定調和というか…。ストーリーでさえもエピソード4〜6のいいところ取りだったし、出てくるキャラクターも何もかも、慎重にスターウォーズの世界観を壊さないように壊さないように作ってるんだよ。
B:何が悪いんだよ。
A:だから悪くねえって言ってるだろ。ただ「スターウォーズ フォースの覚醒」は、オレには米作りにしか見えねえって言ってんの。
B:は? 米作り?
A:そう、稲作。
B:また訳のわからんことを…。
A:スターウォーズファンのニーズを完全にマーケティングして、人気の高かった部分を忠実に再現して、確実にヒットする。これってほとんど田植えから稲刈りのプロセスと同じなんだよ! 予定通りに予定通りのことをやって確実に収穫してんだよ! やってみなければうまくいくかどうかわからない、狩猟採取とは全く違うんだよ。
B:……(絶句)
A:どんなに「スターウォーズ フォースの覚醒」に満足している人が多くても、これは今の所、弥生映画。スターウォーズにはさ、いびつでもなんでもいいから、尖って欲しかったんだよ。プリクエルの轍を踏まないという意識が強すぎだよ! こっちは新しい何かが見たかったんだよ!
B:結局悪口みたいになってるぞ!